こんにちは。すぎっち(@cedar_studio)です。地元を撮り続ける『ジモグラファー』そして夕日を撮る『かたわれどきフォトグラファー』やってます。
2024年元日に大変なことが起きました。『令和6年能登半島地震』の発生です。※この記事は自宅を離れた別の場所で書いてます。
ジモグラファーって?
ジモグラファーは『地元』+『フォトグラファー』の造語。地元を撮り続けるフォトグラファーの意味です。
ジモグラファーに関する詳しい内容はこちらから。
今回の記事以外にもいろいろな写真を撮影しているので見てもらえると嬉しいです。
いつもの日常が一変したお正月
ボクは当日、所用で県外へ出掛けていたので、親戚が集まっている自宅へ向けて北陸自動車道を走っているところでした。
突然スマホから緊急地震速報が流れました。能登半島はここ数年地震が多発していたので、今回も珠洲や輪島近辺の小規模地震だとタカを括ってそのまま走行していましたが、そのうち車が左右に揺れ出したんです。「高速道路で100km以上で走っている車が」です。
慌てて速度を落としハザードランプをつけ家族に連絡。自宅は大きな揺れが発生したようでした。自宅の平屋部分に避難するか、津波警報も出ていたので近くの神社へ避難するように指示。ボクも急いで自宅へ帰りました。
幸いボクが住んでる地域では大きな災害はなく、当日夜に断水が発生した程度でした。(記事を書いている段階でまだ断水は続いています。)
今この瞬間の気持ちや状況をしっかりと記録に残すべきだと思い慌てて記事をまとめます。
地震発生の翌日朝、冬の北陸には珍しく晴天でした。ボクは愛用しているカメラを手に取って外へ飛び出しました。大きな被害はなかったにしても、この地震翌日の街の状況を記録するべきだと思って。数十年後にこの記録が必要になるかもしれないと思って。
地震発生当日、住民は自主避難をしていました。ボクの家族も近くの神社へ避難していました。境内では灯籠が倒れていたため、障害物のない相撲場の方へ避難するように指示。合わせて公民館のように使われている古い建物には入らないことを指示。
その他小学校の体育館も避難所として解放されていて、多くの人が集まったみたいですが、深夜にはほとんどの人が自宅に戻ったみたい。(みんな津波を心配しての避難だったみたい)
翌日の朝は季節1番の冷え込みだったのか霜も降りていて、志賀町、輪島市、珠洲市、能登町の人たちは大丈夫なんだろうかと心配になる。不謹慎だけど、同時に何事もなかった我が身と家族、我が町にほっとしたのも事実。
朝から空には爆音が響いていて、たくさんのヘリコプターが能登方面へ向かっていく。ドクターヘリや警察、自衛隊のヘリだったらいいんだけど、多分報道各社のヘリなんだろう。捜索活動の妨げになるからヘリは自粛する方向になってるんだと思ってたけど、マスコミはいつまで経っても自分勝手で偽善。
昨日はこんなことがあったのに、ボクの住む街は何事もなかったように穏やかでいつも通りの風景だった。ただ違うのは朝の朝食時間帯なのに、各家から料理の匂いや音、話し声が全くしなかったこと。
輪島朝市でとても素敵な夫婦が運営されていたショップも火事で消失してしまった。古い民家を改装し丁寧に生活されていたご夫婦だったから、家が消失したのはショックだろうけどご存命であることだけど祈りたい。
今のボクにできることは、区内にある4つの神社を参拝すること。いつもは、去年一年無事に過ごさせていただいたことに感謝していたんだけど、今年はこの地震を受けてボク地震がそれをどう受け止めたらいいのか悩んでいることを報告するしかなかった。
元日にこんな災害が起こるってことは、今年一年の生き方をこれまでとは見直す必要があるとボク自身は理解してる(今のところは)。
あれだけ大きな地震があったのに拍子抜けするほどボクの目に映る景色はいつも通りで、この世界の見える部分と見えない部分は大きな乖離があるんだと感じる。平時はそれが一致しているけど、一度今回みたいな大きさ災害が起こると、それらが乖離してしまうんだ。
ボクの親戚も穴水や七尾にいて被災。家は多分住めないだろうということで避難所生活。あの大きくて居心地が良かった家がなくなってしまうなんて悲しい。
この大きな木を撮った時に、この木はもう何年もここに根付いていて、いろんな災害を目の当たりにしながら、でも動じずにただただここで生きてきたんだなと考えたら、少し勇気をもらった気がする。
ほとんど誰もいない街並み。ここ数年で空き家が壊されて更地になったけど、住宅が密集していた中心部分でもちらほら空隙ができるようになってきた。
ボク個人は早くこのマイナスな感情を振り払ってプラスに切り替えたいと思ってる。被災地中心地の方のことを心配することは大切だけど、それと同じくらいボクの生活も大切でそれをしっかりと前に進めていくための力を養っていかないといけない。心がマイナスのままだとボク自身が一歩を踏み出せなくなってしまう。
だからこの記事自体が、ボクのそんなマイナスな感情へのレクイエムになればいいなと思ってる。超ポジティブな陰キャなボクにしかできない心の切り替えを実現させたい。
まだまだボクの生活でもたくさんの弊害が出ているから一つずつ解決しないといけない。けどボクはこんな時ほど自己中であるべきだと思うし、まずはボク自身をしっかりと立ち直らせたいんだ。
こんな時だからこそ、SNSでいつもと変わらない日常のつぶやきを見てるとホッとします。必要以上に自身の感情をマイナスに振る必要はない。今ちゃんと前を向いている人はどこまでも自己中で自分自身を大切に進んでもらいたい。
撮影機材
ライカM10とフォクトレンダーのULTRON 35mm F2で撮影しました。
最後に
10年後にもう一度見返したくなる風景を撮り続けたいです。